えほんファイル022

「ぼくらの地図旅行」那須 正幹/文 西村 繁男/絵

久しぶりに読んで、ワクワク。やっぱり好きだなあ、この本!

シンちゃんとタモちゃん、二人の少年が地図を頼りに、
駅から10数キロの岬まで旅をする。
読者は、地図と実際の景色を見比べながら、
少年たちといっしょに旅することになる。

西村さんの絵は、田舎町の様子を細かく描写していて、
至る所で人々の生活を垣間みることができる。
ふとんを干すお母さん、工事のおじさんたち、稲を刈る人、
大工さん、漁師さん・・・
結婚式やお宮参りの様子も見える。
看板や張り紙なども実に細々と書かれていて、楽しい。

地図を見て歩けば、迷わないか?
そんなことはない。何度も道に迷ってしまう少年二人。
こっちまでドキドキする(笑)。
やっと岬に着いたと思えば、目指す灯台がどこにもなくて、
とうとう二人はケンカになる。
さあ、いったいどうなるの〜〜??

感動のラストシーン。
そして、オマケのページでは、いろんなタネ明かしが・・・
「あ、この人は、そっちのページにもいたんだ?」
という、後戻りする楽しみもあって。
サービス満点である。

冒険の旅に出たくなる〜〜!!




さて、この小鳥、
なんて鳴いてるように聞こえますか?
White-throated Sparrow
by tobelune | 2013-02-04 08:07 | えほん | Comments(0)

 空好き、猫好き、星も好き。 絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話! とべるね画伯も活躍。


by tobelune