えほんファイル024

こねこのぴっち」 ハンス・フィッシャー/作  石井桃子/訳


くるくるぐりぐりと、リズミカルに描かれたペン画である。
こねこの体がバネのような螺旋で描写されていたりして、
それが不自然じゃない。
ペンが勝手に走って描けたという風である。
面白いなあ。

いろんな動物のまねっこをしてみたい、こねこの物語。
おんどり、やぎ、あひるにうさぎなど、
それぞれの特有のフォルム、動きをとらえて、ユーモラス。
美しいとさえ感じる。

ページによっては、見開きで3場面くらい入っていたりするが、
構成がうまくて、流れが分かりやすい。

ぴっちのこねこらしい華奢な体つき、
こどもらしい好奇心、愛らしい動作のひとつひとつ。
もうメロメロになりそうでありました。


奥付を見れば、1954年に日本で最初に出版されたと。
ぼくが生まれた年ですよ。
へえ〜〜〜?
古典的名作だとは思っていたけど、
そうでしたか〜。
急に親しみが湧いてきましたねん(笑)。





猫の唄  今井美樹
by tobelune | 2013-02-19 08:09 | えほん | Comments(0)

 空好き、猫好き、星も好き。 絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話! とべるね画伯も活躍。


by tobelune