やなせたかしさんのこと

今、ネットのニュースで、
やなせたかしさんの訃報を知りました。
ああ、とうとう・・・
せつない思いで胸がいっぱいになります。



ぼくが中学生だったか高校生だったか、あやふやですが、
図書館で、やなせさんの「まんが入門」という本を見つけました。

マンガ家を目指していたぼくは、これを借りて帰りました。
記憶に残っているのは、
「馬が逆立ちしている絵を描いてみてください」
という話で。

いくら絵が上手な人でも、
「それだけでは、馬の逆立ちは描けないでしょう」と。
それを描くには、想像力とユーモアが必要だろうと。
それが、マンガ家の資質であるという・・・
おぼろげですが、たしかそんな内容だったと思います。

とても真摯な姿勢でマンガに取り組んでいる人だなあと、
そんな風に感じました。



それから20代に入り、絵本に興味を覚えた頃、
月刊誌「詩とメルヘン」が出ました。
編集が、あのやなせさん!
のちに出た「いちごえほん」と共に愛読しまして、
ぼくはずいぶん影響を受けています。

貧乏だったデザイン学校時代には、
お昼のラーメンをがまんして、それで「詩とメルヘン」を
買って読んだ記憶があります。
それほど好きだった。

やなせさんといえば、「アンパンマン」が
あまりに有名で、その印象が強いですが・・・
ぼくにとっては、やなせたかしさんは、
マンガ家でありながらも「抒情画家」というイメージです。
ずっと、そうです。



やなせさん、おつかれさまでした。
ご冥福をお祈り致します。
by tobelune | 2013-10-15 18:38 | その他 | Comments(0)

 空好き、猫好き、星も好き。 絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話! とべるね画伯も活躍。


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