脳の右側で

夜、息子が茶の間のテーブルで、熱心に絵を描いている。
(へえー? めずらしい)と見ていると、
本人いわく、
「こうして、ちゃんとした絵を描くのは、
 学生のとき以来かもね・・・」と。

急にどうした? なんて、野暮なことは聞かないけど、
何か、思う所があったのだろう。
ふと、傍らに置いてある本が目に入る。
「脳の右側で描け」というタイトル・・・

「あれ? 脳の右側で描け?
 どこかで聞いたことがあるような・・・??」
なんだっけ、そのフレーズ、なんか懐かしいような?

しばらく考えて。

「あ、やっぱりそうだ、その本、昔見た事あるよ!
 ずいぶん前からある本じゃない?」
「えーと・・・最初のは1979年らしい」
「79年ていうと、オレは、25歳か。
 うん、やっぱりそうだね、若い頃、読んだことあるんだ」
持っていないから、たぶん図書館で借りて読んだのだったろう。

へえ・・・
デッサンの技法書、内容はよく覚えてはいないけど・・・。
30年余りの時を隔てて、息子も同じ本を読むとはねー。

「こういう絵が、Tシャツになったらいいなあと思って」と息子。
ふむふむ、いいね。いいことだ。
「こうだったら、いいな!」を創り出す。大事です。

「こんなことだったら、中学とかでもっと真剣に絵をやれば
 よかった・・・」とも言う。
あはは、そう思うんだ?
けど、今ならまだ、全然遅くないよ〜。
がんばれ!

もうすぐ22歳の息子が、若い頃の自分と重なる。





愛は勝つ  KAN
by tobelune | 2014-01-06 11:39 | その他 | Comments(0)

 空好き、猫好き、星も好き。 絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話! とべるね画伯も活躍。


by tobelune