引き出し

表紙デザインの打ち合わせの時に、こんなことを聞かれました。
「いつも斬新なデザインを作って頂いてますが、そういったアイデアは、
どういうところから生まれてくるものなのでしょうか?」

「どうやって思いつくのか、ですか? はて・・・?」
突然聞かれて、首をひねる。わからない(笑)。
だって、なんとなく思いつくんだもんなあ・・・説明できないよ。
「べつに方法論なんてありませんし・・う〜〜ん、なんだろ?」
と、テキトーにお茶を濁して逃げましたが。

家に帰ってからも考えてみました。
アイデアは、どこからやってくるのだろう??



で、辿り着いたのは、「自分の中の引き出し」というイメージ。
日頃の生活の中で、あはは面白いと思ったこと、奇麗だなあと感激したこと、
これは、ちょっとしゃれてるなーとか、めちゃ可愛い!とか。
そういうのが、ひとつひとつ、
心の中の引き出しにしまわれているんじゃないかと・・。

長く生きてりゃ、引き出しは100も200も(あるいは何千?)あるのかも知れない。
でも、中には、錆ついて開かないものもあったり、
開けてもカラッポだったり(たぶん蒸発した?)・・・

で、結局、最近の引き出し10個くらいからアレコレ取り出してきて、
「これが、今回のデザインに生かせるんじゃないかな?」
なんてやっている気がするのです。



何も、仕事のために引き出しを増やしておこうとか、そういうんじゃなくて。
日々を楽しんでいるうちに、引き出しは自然に出来るんだと。
そう思います。
たとえば・・・
左手でラクガキをしてるのも、ひとつの引き出しになるし。
草花の写真を撮るのも、引き出しになる。
ワインを飲んでいて、お、いいラベルだねえ・・てのも、引き出し。
空の雲をポカンと眺めているのも。
悲しく落ち込むことさえ、引き出しになりうる。

そういうもんじゃないのかなあ?





















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by tobelune | 2017-05-15 15:47 | イラストレーション | Comments(0)

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