カテゴリ:ぽえむ( 15 )

ゆるむ

吸盤がゆるくて すぐに落っこちる

風呂場のタオル掛け

くっつけても くっつけても

カチャーン て落ちる

くっつける

落ちる

くっつける

また落ちる

「ええい やる気あんのか?  この根性なしめが!」

声に出したとたん 理解する

コイツは まるで 今のオレじゃないか

石にかじりつく気力も果てて

いつ死んでもいいや て思ってる

ゆるい自分の姿だ

ああ

これが 年老いる てことか・・・

もう一度 くっつくことは

できるのか?





















*

[PR]
by tobelune | 2017-03-25 00:56 | ぽえむ | Comments(0)

もう少しここに

「ブリキの音符」という絵本を手に入れました。絶版本です。
(片山令子・文  ささめやゆき・絵)

「これは絵や言葉でしか奏でられない音楽。
一人一人の心のなかにあるもの。遠くて近いその場所。」
江國香織さんは、こんな風に表現しておられました。

詩画集といっても良いのでしょうけど・・・
でも、やっぱり絵本なんだなあ。大人のための絵本。

ささめやさんの絵は、いい。メランコリックというのでしょうか。沈んだ美しさ。
そして片山さんの詩は、まっすぐ胸にしみてくる。
たとえば、こういうの。


思ってることを
ひとにつたえられるなんて
思っていない

ひとりひとりは
ひとつひとつの閉じた
ひふに包まれていて
ぼくのうけた傷には
ぼくの血があふれる
きみのじゃない


・・・で始まる詩「もう少しここに」。
少し、痛い。
少し、せつない。
でも、絵と一緒に味わうと、不思議にほっとする。
ひたっていたくなる。
うん。こういう絵本もありだなって思います。




















*

[PR]
by tobelune | 2017-03-11 16:11 | ぽえむ | Comments(0)

黄金時間

これを待っていたんだ ずっと
この感覚を

それは 唐突にやってくる
ぼくの場合は 夏だ

ひとつの物語を
言葉の中に
絵の中に
探しつづけるうちに

ついに やってくる
黄金時間



物語が ぼくの中で 動き出す
高揚感
まるで 熱病

ぼくは 猫になり
笑い
歌い
嘆き 落っこちる

まるで 狂人のごとく
時間を 行き来して

物語は どこへ向かうのか
ハッピーエンドは あるのか



絵本の神サマ 降りてくる
黄金時間

それは 恋にも似て






A Song For You























*
[PR]
by tobelune | 2016-08-12 07:28 | ぽえむ | Comments(2)

GOLD

私は 小さな流れの真ん中にいる

灰色の石に腰掛けて


時折 思い出したように立ち上がり

ざらりと

川底を掬っては篩にかける


手に残るのは 変哲もない砂利と

思い出のかけら


謙虚であれ

孤独であれ

忍耐強くあれ


一粒の砂金が このどこかに

必ずあると信じて






Nature Boy


















[PR]
by tobelune | 2015-12-29 14:50 | ぽえむ | Comments(0)

おとうちゃ〜〜ん

朝 目覚める前のウトウトの中で
おとうさーん
近所で呼ぶ 男の子の声が聞こえた

とたんに 耳の底から
おとうちゃ〜〜ん
それは 幼かった息子が ぼくを呼ぶ声

おとうちゃ〜〜ん
大きな口をあけ 体中で叫んでいる
小さな子ども

おとうちゃ〜〜ん
ぼくを見て ぼくを見てて

おとうちゃ〜〜ん
ぼくを抱っこして ぎゅってして

全身で信じてくれた
全身で愛してくれた
小さな人



感傷にひたっていたら
キキが 枕元にやってきて
ニャ〜〜ン と鳴く

そうだったね
おまえも全身で愛してくれるよね

ニャ〜〜ン
うんうん もう起きる
起きるよ〜

一日が始まる



b0246533_15462932.jpeg




















[PR]
by tobelune | 2015-11-13 12:43 | ぽえむ | Comments(2)

I’ll think of you

先日のおまけのアカペラを、何度も聴いているうちに、
「あ、なんか日本語にできそう」と、ひらめきまして・・・
無謀にも、作っちゃいました〜(笑)!
なんというか、訳詞のまねごと?
いや、ほとんど作詞かな?

こんなの初めてなので、ものすごくテキトーで恥ずかしいのですが・・・
良ければ、YOUTUBEに合わせて歌ってみてください。
(何度か聴いてメロディを覚えてからの方が、歌いやすいかも?)



I'll Think Of You



“ I’ll think of you ”

青空見つめて あなたは泣いた
あの日のことが 忘れられない
I’ll think of you 好きだよ

波打つ草原 いまひとり行けば
あなたの声が 心に響く
I’ll think of you 好きだよ

いつか この道の果て 
きっと どこかで会える
あなたの笑顔 心ににじむ
I’ll think of you 好きだよ
[PR]
by tobelune | 2014-08-28 07:07 | ぽえむ | Comments(0)

ひとつぶの

ちいさいころ

たしかに それは ぼくのなかにあったのだけれど

ゆびのすきまから こぼれおちる砂のように

サラサラ サラサラ きえていって



ぜったい なくすまいと

いくえにも つつんでつつんで

だきしめていたのだけれど

いつのまにか なみにさらわれていったらしい



きがつけば

ぼくのてのなかには ただ ひとつぶの砂が

にぶく きらめいているのだった






Breathe  Ukulele
[PR]
by tobelune | 2014-07-14 20:52 | ぽえむ | Comments(0)

あれから12年

もう二度と会えなくなった

あの日から 12年

ぼくは 変われただろうか



変われたと思い

変われないとも思う

振り子の中で生きている



まるで

ボタンのとれたシャツだよね

せめて

正直に生きたいと願う







What A Wonderful World  Michael Buble
[PR]
by tobelune | 2014-03-20 08:58 | ぽえむ | Comments(0)

おかあさあん

さっき本屋さんに出かけて、たまたま見かけて、買った本。
「だんだん おかあさんに なっていく」 おーなり由子

おかあさあん
おかあさあん
おかあさあああああん

よばれながら
わたしは
だんだん
「おかあさん」に
なっていく



おかあさんの詩集です。
でも、ぼくにもすごくわかります。
ストレートに伝わって来るものがあって。

絵といい、色といい、レイアウトといい、
ていねいな仕事だな・・・
って感じます。

これが、伝わるってことか・・・






Dream  Roy Orbison
[PR]
by tobelune | 2014-01-27 17:10 | ぽえむ | Comments(2)

雪の朝


あれは何年も前の冬 雪の朝

うす茶色の小鳥が 庭に飛んできた

「この雪で えさが探せないんだね」

パン粉をひとにぎり

小鳥が気づいて 戻ってくる

ちょんちょん ついばむのを見て

「かわいいね」って ふたり笑った

b0246533_17315057.gif







Good Morning !!
[PR]
by tobelune | 2013-01-16 08:07 | ぽえむ | Comments(0)

 空好き、猫好き・・・絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話!


by tobelune