カテゴリ:イラストレーション( 335 )

引き出し 2

昨日、古本屋さんに立ち寄りまして。
3冊買ってきました。どれも、きれいな本で半額以下。ありがたい。



先日の話の続きになりますが・・・
「引き出し」を増やす一番手っ取り早い方法が、読書かと思います。
どんな本を読んでも、引き出しがひとつは出来ちゃいます。あるいは、もっと。
それが、デザインや絵に直接関係ない本でも、です。

「若い頃は、イメージが泉のごとく湧いたんだけどなあ・・
最近は、さっぱり浮かばないんだよなあ」
なんて人は、きっと遊びが足りないんだと思います。まじめに働き過ぎ?
遊ぶ時間がないなら、せっせと本を読みましょう。
マンガでもOK。
本の世界で、空想の翼を広げましょう。



ちなみに、昨日手に入れたのは、この3冊。
1.「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」(村上春樹・大橋歩)
  「アンアン」に連載されたエッセイを一年分まとめたもの。
  大橋歩さんの銅版画・・力の抜け具合が良くて、欲しくなる。ステキだーよ。
2.「NHK俳句 子どもを詠う」(西村和子)
  なるほど、「子育て俳句」という方法があったのか。
  もっと早く知っていたら良かったな・・・
3.「夜廻り猫」(深谷かほる)
  マンガです。8コマのマンガが延々と続くのだが。
  なんていうか、忘れていたモノを思い出させるような? ちょいせつない。

3冊とも、内容もさることながら、本のデザインも美しくて。
持っているだけで幸せな気分。
ああ、本はいいなあ!




















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by tobelune | 2017-05-22 18:31 | イラストレーション | Comments(0)

引き出し

表紙デザインの打ち合わせの時に、こんなことを聞かれました。
「いつも斬新なデザインを作って頂いてますが、そういったアイデアは、
どういうところから生まれてくるものなのでしょうか?」

「どうやって思いつくのか、ですか? はて・・・?」
突然聞かれて、首をひねる。わからない(笑)。
だって、なんとなく思いつくんだもんなあ・・・説明できないよ。
「べつに方法論なんてありませんし・・う〜〜ん、なんだろ?」
と、テキトーにお茶を濁して逃げましたが。

家に帰ってからも考えてみました。
アイデアは、どこからやってくるのだろう??



で、辿り着いたのは、「自分の中の引き出し」というイメージ。
日頃の生活の中で、あはは面白いと思ったこと、奇麗だなあと感激したこと、
これは、ちょっとしゃれてるなーとか、めちゃ可愛い!とか。
そういうのが、ひとつひとつ、
心の中の引き出しにしまわれているんじゃないかと・・。

長く生きてりゃ、引き出しは100も200も(あるいは何千?)あるのかも知れない。
でも、中には、錆ついて開かないものもあったり、
開けてもカラッポだったり(たぶん蒸発した?)・・・

で、結局、最近の引き出し10個くらいからアレコレ取り出してきて、
「これが、今回のデザインに生かせるんじゃないかな?」
なんてやっている気がするのです。



何も、仕事のために引き出しを増やしておこうとか、そういうんじゃなくて。
日々を楽しんでいるうちに、引き出しは自然に出来るんだと。
そう思います。
たとえば・・・
左手でラクガキをしてるのも、ひとつの引き出しになるし。
草花の写真を撮るのも、引き出しになる。
ワインを飲んでいて、お、いいラベルだねえ・・てのも、引き出し。
空の雲をポカンと眺めているのも。
悲しく落ち込むことさえ、引き出しになりうる。

そういうもんじゃないのかなあ?





















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by tobelune | 2017-05-15 15:47 | イラストレーション | Comments(0)

表紙デザイン

ある小学生向け教材の表紙デザインの依頼を頂きました。
長くお付き合いさせて頂いているクライアントなので、「自由にデザインしてください」と。
私を信じて託してもらえることが、うれしい。ありがたい。
こちらも、信頼に応えなくちゃと思います。



そういえば、昨年作ったデザイン(つまり今年の教材)をまだ載せていませんでした。
ここで公開します。
こちらは、中学生向けのテキストのデザイン。


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5教科のシリーズです。
「椅子」というのは、ひとつポンとあるだけで人をイメージさせますよね。で、
椅子をモチーフに、教材の硬さを感じさせない、しゃれた感覚の表紙を目指しました。
小さくて分かりにくいかもしれませんね。
下の版下見本の方が、イメージが伝わるでしょうか。



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白地で、スッキリした配色、文字もシンプルなフォントです。
椅子は、色紙を切って作りました。
たぶん、こういう感覚の教材って、あまりないんじゃないかな。大人っぽくて、いいでしょ?
4月から、これを使っている中学生、いるはずです。
どうか、少しでも楽しく勉強ができますように。







目指すは月。













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by tobelune | 2017-05-13 14:38 | イラストレーション | Comments(0)

ねこねこ27

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白黒のちびねこくんです。
久々に(?)右手で描いてみました。
え? たいして変わらないですか? あはは、そうかも。
左手の経験値が、右手にも影響を与えるってことかも知れません。面白いね。







強烈なタックル! かっこいい。













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by tobelune | 2017-04-02 15:04 | イラストレーション | Comments(0)

小鳥来る

この前の日曜日。小春日和。
とある雑木林に行きました。
紅葉が見れるかなあと思って行ったのですが、
黄葉はあれど、紅葉はほとんどなく・・・ちょっと残念。

ですが、枯れ葉を踏んでゆるりと歩いているうちに、小鳥の群れと遭遇して。
驚かさないよう、木立にまぎれて気配を消す・・・
やがて近くまで寄ってくる小鳥。
「シジュウカラ?
いや、ちょっとちがう・・・
もしかして・・エナガだ!」
目の上に黒い縞が入っている、本当に小さな鳥。
写真でしか見た事がなかった、憧れのエナガの群れでした。
十数羽は、いるかな?
ツリリツリリ・・可愛い声。
まるで、追いかけっこしているみたい。

でも、よく見ると、それだけじゃない。
木の幹をチョンチョン登っている、黒と白のアレは、コゲラだよ。
なんか、胸が黄色っぽい小鳥も混じっている。
遠くて、はっきりとは確認できないけど、メジロかも?
(あとで図鑑を見ると、この3種は混群を作ることも多いとか。仲良しさんだね)


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しばし立ち尽くしたまま、声に聞き入る。
時が止まったような世界・・・
ああ、いつまでも、こうしていたい。


バードウォッチングは、葉っぱが落ちるこれからがシーズン。
今度は、カメラや双眼鏡を持って行きたいものです。























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by tobelune | 2016-11-18 08:08 | イラストレーション | Comments(0)

美しきラクガキ

「ジュブナイル」(少年期)をキーワードに、面白い映画はないかと探したら、
「リトル・ランボーズ」というのがあった。
まったく知らない作品だったが、興味が湧いてDVDを取り寄せた。

厳しく躾けられた少年と、悪ガキ。
二人の少年が出会い、「ランボー」(スタローン主演のあの映画)に魅せられ、
「ランボーの息子」という自主映画を作ることになる・・・

ストーリーも、少年のキャラも面白いのだが、
私がハッとして引きつけられたのは、子どものラクガキである。
やさしい少年ウィルが聖書にびっしりとラクガキをしていて。
それがまた、カラフルで、なんとも素敵なのだ!
あ、こういうのです。

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面白いを通り越して、美しいとさえ思う。
自由奔放。
ごちゃごちゃしているのに、ちゃんと伝わってくるものがある。
これを実際に描いたのは、大人なのか?
いや、やっぱり子どもなのかな?
わからないけど・・・大人だとしたら、それもびっくりだ。

このラクガキを見て思い出した。
「ああ、オレも小さい頃は、こんな風に自由気ままに、何ものにも捕われずに、
夢中で絵を描いていたんだよなあ・・・」

大人になって、失ってしまったもの。
あの感覚を取り戻すことは、出来ないのだろうか?



















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by tobelune | 2016-10-15 22:18 | イラストレーション | Comments(0)
「とまあ、いろいろあって完成したワケやね」
「はい、白いマットを付けた所です。仕上がりは、ほぼA3サイズになりました」

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「こうして見ると、何もかも、すべて計算通りみたいにピシッと決まってるから、
不思議やなー(笑)」
「ははは、行き当たりばったりには見えんでしょ?」
「そこが、天才たる所以なんやなー」
「そ、それほどでも〜(ニコニコ)」
「ごまかしの天才」
「おい!」

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「グリーンの額に入れました。いかがでしょう?」
「おお、立派に見えるなあ! これやったら、きっと喜んでもらえるワ。
よかった、よかった。くりゅ、お疲れさま〜」
「くるも、お疲れさま」
























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by tobelune | 2016-03-31 08:18 | イラストレーション | Comments(4)
「くるです。制作が難航してます〜(笑)」
「くりゅです。なんかちがうな〜って感じて、やる気失くしてました。
やはり大きい絵は、まとめるのが難しいです・・」
「でも、締め切りが迫ってくるし」
「背景が気に入らんのやけど、とりあえず、猫と子どもを描き込むことにします」

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「セピア系で縞を入れてみたら、絵が、ぐっと引き締まりました」
「コレや! て思たでしょ?」
「うんうん。手前の草や、バックの木々に細かい点々を描いたりして、やっと、
絵が落ち着いてきました。ここまで来れば、ひと安心や」
「ハラハラしたけど、もう失敗はないぞと・・」

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「これは? どこが変わったん?」
「よく見て。猫の体に、鉛筆で毛並みを入れてるん。数ミリの短い線で、細かく
チョンチョンと描いてます。全身に入れて、さらに縞の部分だけ、線を重ねて
濃くしています。上半身だけ縞を濃くした所を撮りました。
わかりにくい? 拡大したのが、次の絵」

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「ああ、顔と前足と肩の辺りまで、確かに色が濃いよね。けど、線まではわからん
な〜。どんだけ細かい作業やねん。手が疲れそう〜」
「うん、すごい時間かかった。けど、みるみる猫らしくなってきた!」

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「これが全部濃くした所やね・・・あ、わかった。ちょっと光ってるアレは、
鉛筆の線が反射してるワケやね?」
「そのとおり! 普通の鉛筆は、光を反射してテカるんです。なので、最後に
色鉛筆の黒で仕上げます。色鉛筆は、テカらない。そこが大きなちがいやね」
「あ、いつの間にか、花が咲いてるし。もう、ほぼ完成?」
「うん。あとは、色鉛筆で細かいニュアンスを加えて、ダーマトも使ったりして、
草や木々に深みを出していきました」

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「おお〜! アップにしたら、毛並みが見えた!」
「猫の顔、ええやろ?」
「目の色とか、周りに入ってる微妙なオレンジとか、ゾクゾクするワ。
すごい・・やるなー、くりゅ?」
「もっと、ほめて(笑)」
「猫の顔の左半分? ぼくらから見たら右半分やけど、細く尖ってるやん?
それが、けして不自然ではなく、猫のしなやかさ、軽やかさを出してるんやと
思うねん。ここが、この絵の最大の魅力やね!」
「キターーー! くるくるが、珍しく語りました! すごい、すごい」

も少しつづく
























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by tobelune | 2016-03-30 08:08 | イラストレーション | Comments(0)
「くるくるです。つづきです。やっと色を塗る段階に来ましたねー」
「くりゅくりゅです。透明水彩で色付けです。ちなみに紙は、ラングトン水彩紙」

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「フツウは、背景から塗るんとちゃうの?」
「そやね。でも、今回は、あえて猫から。あまり意味はないんやけど・・・
いつもと同じやり方じゃ、つまらんなあと思ったので。あはは」
「ははーん、自分のやり方を壊すっていう、アレですか?」

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「下塗りの感じ、悪くないやん?」
「うん。ただ、背景の森の表現に不安を感じ始めていました。平面的になり過ぎ
というか・・・どうやって奥行きを出そうかなって」

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「おお、ずいぶん緑が濃くなったね」
「うん・・背景に迷いが出て、やり過ぎたかも。困ったことになりました。
この原色ぽいグリーンは、好きじゃない。全体的に落ち着きがない・・・」
「そういう時、どうするの?」
「水を塗って、ティッシュで押さえて、色を抜く方法をとります。これで少しは
色を淡くすることが出来る」

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「あ、猫の色が変わりました」
「はい。茶トラの予定でしたが、グリーンぽくしてみたんよ」
「シマシマが、なんか不自然やけど?」
「あは、鉛筆で縞を描いた上から色を塗ったら、縞が溶けて流れたんです」
「ぶっ! そんな失敗も、するんやね」
「それも、旅の過程です」
「何を、ワケのわからんことを・・ちょっとカッコええけど(笑)」

「正直言うと、この辺でちょっと、やる気失くしたんですワ。
失敗やなあ、コレ・・とか、思ってしまって」
「そういう時は、一旦絵から離れた方が、ええよね」
「そう。そやから、描くのやめた。何日か、放って置いたんでした・・・」
「お〜っと、くりゅくりゅ大ピンチ。はたして、どうなる?」
「つづく」






















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by tobelune | 2016-03-29 08:10 | イラストレーション | Comments(0)
「どうも〜! ボケのくるくるです」
「はい、ツッコミのくりゅくりゅです」
「二人合わせて、くる&くりゅですー! 久々の登場!」
「くるちゃん、今回は絵の解説ですよ? がんばりましょ」
「ちゃん付け、やめて(笑)。くりゅ、大きな絵、描いたんやねー?」
「また、人ごと? 一緒に描いたんでしょうが・・」
「まあ、始めてみて。聞いてるから」

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「まずは、ラフですね。自然の中で、子どもと動物が遊んでいる絵を描こうと、
それが最初の着想でした」
「大きな絵を描く割に、ラフは、小さな紙にちゃちゃっと描いてたよね?」
「そうそう、はがきより小さいくらいの絵やったね。それをスキャンして、
Mac上で色をつけてみました。ラフは小さい方が、気軽にでけるから」
「前に描いた、「デカネコの森」のつづきみたいな絵やね」

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「ああ、言われてみれば、そんな感じやね。前は、猫に抱かれて眠るのは、フカ
フカで気持ちええやろな〜って想像して描いたんやけど。
今回は、猫に乗って散歩したら楽しいやろなって考えながら・・」

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「次は、原寸大の下絵。ラフをA3まで拡大して、子どもたちを細かく描き込む」
「7人の小人みたい」
「あはは、なんとなく7人になったんやけどね」
「猫の動きが、ええね?」
「気づいてくれたん? 右手を変えました。少し持ち上げて、しなやかな曲線に
してるねん。あと、わかりにくいけど、顔を左に移動して首を伸ばしたんよ」
「あ、それでラフより動きあるんや? 芸が細かいねー」
「うん。猫をいかに生き生きと描けるか、それが、この絵の勝負どころやねん」

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「水彩紙にトレースするところです。3Bの鉛筆を使用します」
「トレース台より絵が大きい! 右手を直してるのがわかるねー(笑)」

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「はい、下書きの出来上がり」
「猫の顔が、ちょっとだけリアル? なぜか、ほお紅が?」
「えへへ、なんか、ほっぺた赤くしてみたい衝動にかられて・・」
「この猫は、メスなん?」
「そう、たぶん、お母さん的イメージなんです。子どもを見守る母性も表現して
いる・・・いえ、無意識にそうなったんですけどね」
「どおりで、目が少し色っぽい、あはは。そうか、左耳も、子どもたちの方に集中
してる感じやん? なるほど、なるほど」
「ほめてもらえた所で、つづく!」























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by tobelune | 2016-03-28 12:45 | イラストレーション | Comments(0)

 空好き、猫好き・・・絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話!


by tobelune