<   2013年 11月 ( 42 )   > この月の画像一覧

風になりたい 異聞

パラグライダー体験で転んで、あちこちケガした日から、
3週間を過ぎました。
おかげさまで、捻挫も打撲も、もうすっかり全快です。
・・・と言いたいところですが、
左ヒザだけは、まだ違和感が残っており、時間がかかりそうです。
で、ふと、こんな想像をしてみました。




ある寒い日、老人が語り始めます。
「ううむ・・・どうも雪が降りそうじゃの。
 こんな夜は、この、左ヒザの古傷が疼いて困るわい」
「おじいちゃん、おひざ、いたいの?」
少女がたずねます。
「ああ、これはな、わしが昔、初めて空を飛んだ日にできた、
 思い出の傷じゃ。空を飛んだ話、聞きたいかの?」
「エ〜?! ききたい! おじいちゃん、とんだの? ほんとに?」
「本当じゃとも。そう、あれは・・・
 わしがまだ、魔法使いの弟子じゃった頃じゃ・・・」




あはは、とんだホラ吹きじいさんだなー、こりゃ。
でも、案外ぼくは、こんな感じになるかもなー。

チャンチャン♪





Star Wars Medley   Peter Hollens & Lindsey Stirling
[PR]
by tobelune | 2013-11-28 07:28 | ロマンやね | Comments(0)

秋の日の

パラグライダーで飛んだ日に、句会がありました。
ぼくは参加できませんでしたが、
ひとつだけ、メールで投句しておりました。
これです。


秋の日の河馬の背中や 父に似て      笑太



お題が、「背」でしたので、いろいろ考えているうちに、
カバの背中がふと浮かんだのです。
以前、動物園で、カバの背中をスケッチしたことがありました。
あのずんぐりした、頑丈そうな背を見て、
「なんだか、父ちゃんに似ているなあ」と。
それを、そのまま句にしました。(父ちゃん、ごめん)

そのユーモアが、共感を呼んだらしくて、
意外にも好評だったのです。
「わかる、わかる」と言って頂けて、うれしい。
天国の父も、苦笑いしていることでしょう。






上野動物園カバ 朝一番のジロー
[PR]
by tobelune | 2013-11-27 07:14 | 俳句 | Comments(0)

弾丸2発

久々のゆめるね。



どういう経緯だったのか? 誰がいたのか?
まわりの様子も何も、さっぱり思い出せない・・・。

覚えているシーンは、ただひとつ。
誰かに銃で撃たれて、倒れるところである。
弾丸が2発、ぼくの胸に命中する。
スローモーションで、後ろにのけぞり、倒れて行く。

衝撃はあったが、なぜか痛さは感じなかった。
血は出なかったように思う。
ただ、穴が2つ、空いているのだ。

倒れながら、「あれ? 死んじゃうのかな?」と思うのだが、
半分目覚めかけていて、
「ゆめなんじゃないかな?」とも考える。
が、目覚める寸前で、またゆめの中に沈んで行くのだった。

同じ場面に戻って、
「ゆめでも死ぬのかなー??」とか考えている(笑)。
胸の穴が、黒々とはっきり見えている・・・。



これって、不吉なゆめだろうか?
ちょっと調べてみたら、「殺される夢」「銃で撃たれる夢」は、
「死と再生」の象徴らしく、自分のいやな部分を消して、
新しく生まれ変わろうとしている気持ちの表れであるというのですが。

うーん・・・そんなこと考えてないけどなあ。
潜在意識のどこかにあるのか?

どうなのかな?
2発というのが、何かを暗示しているかも知れず。
あれ? もしかして!
2億円、当たるのか??(爆笑)





Pirates Medley   Peter Hollens & Gardiner Sisters
[PR]
by tobelune | 2013-11-24 07:21 | ゆめるね | Comments(0)

風になりたい 番外編

数日前から、風邪を引いてしまって。
せきが、コンコン、鼻がつまる感じです。
「風邪になりたい」じゃなかったのに・・・!

チャンチャン♪





Disney Medley  Peter Hollens & Alex G  Acappella
[PR]
by tobelune | 2013-11-22 07:22 | ロマンやね | Comments(2)

風になりたい14

タンデムフライトした14日の夜、息子に話したくて、うずうず。

「聞いてくれよ、とうとう飛べたんだよ、
 パラグライダー二人乗り!」
「あ、また行ったんだ?」
「そう、山の上から飛んだんだけどさー、
 飛び立つ瞬間がこわくてさー。
 こう、道路の脇に3mくらい芝生があって、
 その先が、ストーーーンとガケになってるワケ。
 そのガケに向かって、走って突っ込んで行くんだよ?
 びびった〜〜!!(笑)」
「それは、こわいね・・」
「300mの高さがあるんだよ」
「300mったら、東京タワーくらいか・・」
「そうだね、東京タワーと思うと、すごいよね」
(中略)
「で、オヤジは(パラグライダーを)続けるの?」
「え? あ、いやいや・・・
 やりたいとは思うけど・・・無理かも(苦笑)」
「オレは、スカイダイビングやってみたいけどなあ」

どんな親子やねん!?




あ、ところでところで、
すごくいい映像を見つけたので、ぜひ、これを見てください。
この美しい国は、どうやらドイツらしい。
パラグライダーの魅力を、きっと、分かって頂けると思います!
練習の様子もよく分かるし。

Fliegen ist Freiheit

これ見ていたら、やっぱりちゃんとパラを学ぼうかなあ・・なんて
考えちゃいます。自分で飛びたいもん。
あ、いますぐの話じゃなくて、ですけどね。ははは。



このシリーズは、ひとまず、これで完結です。
空の絵を描く方に集中するつもりです。
ありがとうございました!
[PR]
by tobelune | 2013-11-21 12:18 | ロマンやね | Comments(2)

ポッカリイラスト65

サラとタクが、ようやく元の大きさに戻った時、
ネコジャラ原は、少しだけ日が傾いていました。

「今日はここでお別れだ。元気でいろよ」
ドンピシャが、泣きそうな顔で、ニヤッと笑いました。
「ぼくたち、ずっときょうだいだもんな」
クロマメが、うなずきました。
「くろちゃん、しろくろちゃん、ありがとう。
 あたし、帰って来られてよかったわ」
三匹は、ぎゅっと抱き合いました。

「タク、ありがとう。あなたのおかげ!」
「ぼくの方こそ、何だか、楽しかったよ」
タクは、鼻をこすりました。
「じゃ、あたし帰るね! ご飯をタクくん」
「おう、またなっ。お皿のサラちゃん」


b0246533_9261675.jpg


シュガーは、今もレストランブーケの看板猫です。
お客さまはみんな、シュガーといっしょに写真を撮りたがります。
一つ前とちがうのは、しっぽの長い灰色の子猫、オネムが、
横でぐっすり寝ていることです。

サラの家には、いつもの日々が戻りました。
でも、パパとママは、まだ知りません。
シュガーが、時々ぷかぷか浮かんでいることを。
そして、空をただよう、綿毛みたいな小さな猫が、
こっそり遊びにきていることを・・・。

おしまい





Fields of Gold  Evynne Hollens






とうとう、最終回まで来ちゃいましたね。
長い間、おつきあいくださいまして、ありがとうございました。
この最後の絵こそ、
ぼくの中では、最高傑作だと思っております。
最後にパパもちゃんと出て、よかったね(笑)。

みなさまの心には、どの絵が印象に残ったでしょうか?
そして、子どもたちの心にも、ひとつでいいから、
ちゃんと届いているといいなあ。


おしまいのおしまい
[PR]
by tobelune | 2013-11-21 07:25 | イラストレーション | Comments(4)

風になりたい13

ヒュオオオオーーーー・・・
風の音が聞こえる。

テイクオフから、さっき練習していたグランドまで、
高低差、約300mの「たそがれフライト」である。
「まだ、全然下りてないよ、ほら、さっきの地点とほぼ同じ高さ!」
パイロット氏の言葉に振り返る。
本当だ。離陸した場所が、もう小さく見えるが、同じ高さ。
まっすぐ進んでるってこと?
「あの、少し下に見えるのが、スクールだよ」
あ、なるほど、右足下にスクールの丸太小屋とテラスが見える。

道路も家もグランドも、みな遠くて小さい。
ああ、鳥の気分って、こうなんだ。




b0246533_1022206.jpg






ヒョオオオーーーー・・・
あ、これ、翼が風を切る音だったんだ。


一応、カメラを用意していたものの、それどころじゃない。
今、この目で、全てを見ていたい!
全てを感じ取っていたい!
黄昏の空、翳りゆく山々、りんとした大気。





前だけ見ていると、自分ひとりで空中に立っている気がする。
飛んでるというより、立っている。
足の下には何も無いのに、なぜか立っている。
奇妙だ・・・。






b0246533_10312048.jpg









何んなのだろう・・・この気持ちは?
飛んでるうれしさとは別の、もうひとつの感情・・・
言葉にならない。
世界と切り離されたような・・・
別の空間にいるような?

ああ、うまく言えないな。
淋しいような、こわいような? 哀しいような?

これ、もしも、本当にひとりでパラで飛んでいたら・・・
ぼくは、空で泣いていたかも知れない。








ヒュオオオオーーーー・・・
あ、寒っ! ぶるぶるっ。
空の上は、めっちゃ寒いです。(もう一枚着れば、よかった)
ああ、でも、全身で風を感じる、この感覚!!
夢の中で飛んでいるときと、同じかも知れない。
これ、しっかり覚えておこう。

風が、見えるような気がする。
見えないけど、見えるように思う・・・





グランドの真上に来た。
アリンコみたいな人が、まだ練習を続けているのが見える。
パラは、ゆっくり大きく旋回しながら、高度を下げて行く。

小さな座布団だったグランドが、ぐんぐん大きくなってくる。
周りの木も大きくなる。
ああ、もう終わってしまう・・・
魔法がとける・・・

つづく





テルーの唄  手嶌 葵
[PR]
by tobelune | 2013-11-20 12:39 | ロマンやね | Comments(0)

ポッカリイラスト64

子猫たちはそれぞれ、行き先をみつけました。
サラたちは、猫の国から帰ります。

サラとタクも、子猫を抱いていました。
サラは、灰色の縞の女の子を。ずっとぐうぐう寝ています。
タクの腕には、やんちゃなキジトラの男の子。少しもじっとしていません。
「パパとママ、びっくりするだろうなあ」

タマ先生の子ねこ教室を通り、山猫のおせんべいやさんに寄って。
「おばあさんのおかげで、ぼくたちぃ・・・」
タクは、思わず声をつまらせました。
「ぼっちゃん、泣くんじゃないよ。
 うちのおせんべいが役に立って、良かった、良かった」
タクの涙を、キジトラがなめました。

b0246533_1749234.jpg

そして、最後の細道を抜けると、丸い出口が見えました。
一、二の、三!で飛び出したとたん、
バサバサっとぶつかったのは、カラスのカンタローでした。



この64話が、一番悩んだところ。
なにしろ、いろんなエピソードが満載で・・・
どこを絵にすればいいのか、迷う迷う(笑)。
決め手は、次の最終回の絵を、もう先に描いていたこと。
そこに、タクくんは登場しないので、じゃ、ここで出しておこうと。
アップで、いい表情を描けたと思います。



ネコジャラシの輪っかは、まだそこにありました。
今度は、小さいのから順番にくぐらなければなりません。
「さあ、あたしから、行くわよ」
「よっしゃ!」

つづく





トップオブザワールド  カーペンターズ
[PR]
by tobelune | 2013-11-20 07:37 | イラストレーション | Comments(0)

風になりたい12

山上のテイクオフに着きました。
風は、ばっちり南風。さっそく準備にかかります。

「これ、着けて」と、タンデム用ハーネスを渡される。
練習用よりは立派だけど、普通です。
ぼくが想像していたのは、TVでよく見る、スカイダイビングの、アレ。
2人がお腹と背中で、ぺたんと密着したアレです。
あんなにくっついてたら、走るとき、足並み揃えないと転ぶよね。
と、心配していたくらいです(笑)。

パラのタンデムは、違ってました。
ひとりずつ、ハーネスを着けて、それをベルトでジョイントする。
ちょうど、子どもの「電車ごっこ」みたいな。
間が空いていて、これなら走れる。

b0246533_13525192.jpg

スクールのオーナー氏とパイロットさんが準備してるところを、パチリ。
テープがなびいて、向かい風であることが見えますよね。
このすぐ左、数mの芝生の斜面があって、すぐに崖です。
ガクンと落ちています。
芝生、短すぎ! ひえ〜〜〜っっ。

パイロットの前に立つ。
はるか遠くに山々を眺めて、景色は抜群ですが、目の前はガケ!
う〜〜〜、やはりこわい・・・。

パイロットとぼくのハーネスを繋ぎながら、オーナー氏が言います。
「いいですか、思い切って走ってください。
 途中で止まったり、躊躇したりすると、かえって大変なことになります。
 崖から飛ぼうとしない。
 崖を駆け下りるつもりで、走ってください!
 ゼッタイ大丈夫ですから」

「OK、いいよ!」「走って!」
いきなりです。覚悟を決めるヒマさえありません。
数歩走ったら、すぐガケ!
もう、死ぬ気で、ガケの下へ突っ込んで行く。
「うおおお〜〜っっ!!」












時が、止まったように思えました。



ずっと下に森が見える。
とんがった木のてっぺんが、こっちに向いている。

ぼくの身体は、止まっている。
「落ちない・・・」
飛び込んで、死ぬかと思ったら、宙で止まってる。
変だな・・・?

森を真上から見るのは、フシギな感じがする。

ぼくは、とんでいるんだね?
とんでいるよね?
「うわあ! ほんとに、とんでる〜〜〜っっっ!!」
(いやいやいや、パラグライダーですから)
当たり前のことを、叫んでしまった。
「あははは」
後ろで、パイロット氏が笑う。

つづく





Over the Rainbow  The PianoGuys
[PR]
by tobelune | 2013-11-19 14:30 | ロマンやね | Comments(0)

ポッカリイラスト63

どこから来たのか、タンポポの綿毛が舞っています。
「わあい、ちっちゃいちっちゃいポッカリみたい!
 いっぱいふってくるよ」
子猫たちは、綿毛を追いかけて、ドームの外に飛び出しました。
サラとタクも走り出しました。

さっきまで石畳だった広場に、白いタンポポが咲き乱れています。
「来た時とは、ずいぶんちがうね」
タクが、つぶやきました。
みんなは、花の中に、うっとり立ちつくしました。

b0246533_3365030.jpg

そこへ、チビポッカリが飛んできました。
「ありがとう。わたし、今、しあわせ。
 こんな気持ち、はじめてなの。
 こんなにみんな、喜んでくれるなんて・・・」
「だから、こんなにお花が咲いたのね」
サラは、うなずきました。

つづく





たんぽぽ
[PR]
by tobelune | 2013-11-19 07:26 | イラストレーション | Comments(0)

 空好き、猫好き・・・絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話!


by tobelune