えほんファイル014

8月は、長い話をえんえんと書いておりましたので、
えほんから遠ざかってしまいましたね(苦笑)。
さて、今回は、ちょっと大人なえほんのご紹介です。


「ふつうのくま」BEAR AND MOUSE  佐野洋子

まず、2005年に読んだ当時の感想文。
「ひらがなで書かれてはいるものの、
 これは、大人のえほんだと思う。(物語絵本)
 空をとべる赤いじゅうたんを持っているくまのお話。
 ねずみとくまの友情話でもある。
 ふつうのくまが、とうとう空をとぶ決心をする場面が
 リアルで共感する。でも、飛んでも、
 やっぱりくまは「ふつうのくま」なんだな・・・。
 セピア1色の絵が、なんとも味わいがあってすきだ。」

再読してみたら、これは男と女の寓話なのかなって思えた。
コミカルでありながら、深い。
くまのおとうさんの言葉を引用します。
「いっしょうかかっても、ゆうきをもつことは むずかしいものだ。
 おまえがそらをとべるくまだと わたしはうれしいけどな。」

装丁もシンプルながらも凝っていて、
大人の本であると主張しているように見える。
ぜひ、ご一読ください。



空飛ぶペンギン
by tobelune | 2012-09-11 14:43 | えほん | Comments(0)

 空好き、猫好き、星も好き。 絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話! とべるね画伯も活躍。


by tobelune