2017年 03月 11日
もう少しここに
「ブリキの音符」という絵本を手に入れました。絶版本です。
(片山令子・文 ささめやゆき・絵)
「これは絵や言葉でしか奏でられない音楽。
一人一人の心のなかにあるもの。遠くて近いその場所。」
江國香織さんは、こんな風に表現しておられました。
詩画集といっても良いのでしょうけど・・・
でも、やっぱり絵本なんだなあ。大人のための絵本。
ささめやさんの絵は、いい。メランコリックというのでしょうか。沈んだ美しさ。
そして片山さんの詩は、まっすぐ胸にしみてくる。
たとえば、こういうの。
思ってることを
ひとにつたえられるなんて
思っていない
ひとりひとりは
ひとつひとつの閉じた
ひふに包まれていて
ぼくのうけた傷には
ぼくの血があふれる
きみのじゃない
・・・で始まる詩「もう少しここに」。
少し、痛い。
少し、せつない。
でも、絵と一緒に味わうと、不思議にほっとする。
ひたっていたくなる。
うん。こういう絵本もありだなって思います。
*
by tobelune
| 2017-03-11 16:11
| ぽえむ
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