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カテゴリ:ロマンやね( 65 )

iくんのこと 3

つづきです。

2010年、絵本「あたしのサンドイッチ」を出した時も、
「絵本デビューのお祝いしましょう!」
iくん、浅草の老舗で「ふぐ」をご馳走してくれました。
ふぐの旨さはもちろん、
キスの塩焼きに感動したこと、
夜更けの浅草寺でおみくじを引いたことなど、覚えています。



一向に絵本が出ない日々の中で・・・
私が、ものすごく落ち込んだこともありました。
そんな時に彼は一緒に飲んでくれて、こんな言葉を教えてくれました。

「負けた」って言わないかぎり、負けじゃない。

自分が負けを認めないかぎり、諦めないかぎり、まだ先はあるんだと・・・
この言葉にどれだけ救われたことか。



ふり返れば、
人生の節目節目でiくんと会って、飲んで笑って、絵本を熱く語ってきたのでした。
苦しい時には励ましてくれ、うれしい時には一緒になって喜んでくれる。
なんていい奴なんだ!
本当に本当にありがとう。

出会ってから40年。
「まさか、こんな風になるなんて・・あの頃、思いも寄らなかったよね?」
あの日の青年が、
こんな立派になって、学校の先生なんだもんなあ。
彼は言います。
「前向きな話をしながら笑って飲むと、ビールの神サマも笑ってくれます」

絵本を出す度に、ご馳走してくれるiくん。
私は、生涯に10冊、絵本を出すのが目標です。
あと、8回あるよ。
カクゴしておいてね〜〜!(笑)




















*

by tobelune | 2019-03-18 08:08 | ロマンやね | Comments(2)

iくんのこと 2

つづきです。

40年前、私は編集者でした。
「花いちもんめ」という隔月の文芸雑誌を作っていました。
当時、麻布台にあったS社。
その編集部にひょっこり遊びに訪れたのが、iくんでした。

最初に会ったとき、彼は中学3年か高校1年だった気がします。
ハキハキした、めずらしく素直な男子。
人なつこい印象。
そこから、どういう経緯があったものやら・・・
気がつけば、
iくんは、一人暮らしの私のアパートに遊びに来るようになりました。
彼の学校が近かったので、帰りに気軽に寄れたのでしょう。

私は、弟ができたようでうれしくて、
一緒にご飯を作って食べたり、
先輩ぶって、
ビールや水割りをちらっと舐めさせてあげたりしていたのでした。
(ほんとに、ちょっとだけです。許してね)

学園祭の話を聞かせてくれたり、彼女に会わせてくれたり、
彼の青春はキラキラ眩しくて。
6畳一間に、花を咲かせてくれたんだよなあ・・・

あれから40年!(きみまろ風に)

さらにつづく



















*

by tobelune | 2019-03-16 07:11 | ロマンやね | Comments(0)

iくんのこと

iくんと飲みました。早春の飯田橋、神楽坂にて。
「絵本の出版決定を祝って飲みましょう!」と言ってくれて。ウキウキ。
私は絵本の神サマを信じていますが、
彼はなんと、「ビールの神サマ」を信じる人です(爆笑)。

「久しぶりだねー」と言いつつ、生ビールで乾杯。
「いつぶりだろうねー?」
そう、とても多忙な彼は、一年に一度会えるかどうか? という友人です。

「絵本、おめでとうございます! 久保さん、今年60・・?」
「65になります」
「すごいな。絵本出すってワクワクしている65歳なんて、他にいませんよ?
カッコいいな〜!」
などと持ち上げてくれます。うれしいね。
彼は確か、私より9つ年下。
こんな年齢差の友達は、なかなかいるもんじゃありません。
しかも、もう40年にもなる、つき合いです。すごい縁だよねー。

ここで告白しちゃいますが、
まだ初々しい青年だったiくんに、お酒を教えたのは、
何を隠そう、この私でした・・・

つづくっ!




















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by tobelune | 2019-03-15 03:16 | ロマンやね | Comments(0)

「岳」

今、ハマっているマンガである。
北アルプスを舞台に、山岳救助を主体として山の素晴らしさを描いた作品。

去年、立山を旅した際、宿舎のロビーにこのマンガがあった。
その時は表紙だけ見て、
「へえ〜、山登りのマンガなんだ・・」と思っただけであった。
カッコいい主人公がストイックに山を登るような、
そういうマンガを想像していた。

先日、ブックオフで見つけて、
せっかく再会したのだからと、ちょっと立ち読みしてみた。
そしたら、想像と全然違っていた。
ものすごく能天気な「山バカ」の主人公なのである。笑ってしまう。
でも、その底抜けな明るさに救われる。
過酷な雪山で遭難した人に、彼は笑顔で「よく頑張った」と言い、
その言葉で人は救われるのだ。

主人公、島崎三歩のキャラクターに魅了され、
もうすぐ全18巻揃える勢いである。
上高地や穂高岳に会いに行きたくなるなあ・・・!





















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by tobelune | 2019-01-06 15:46 | ロマンやね | Comments(0)

サカサマのすばる

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1月3日午前2時すぎ。
風もなく穏やかに晴れた星空。
例の35倍望遠鏡を三脚に取り付けて、いつもの川辺に出た。

目指すは、すばる。
何度も見るうちに、サッと「あそこ!」と指させるくらいになった、すばる。
肉眼でも、ぼんやりとだが見える。
三脚を据える。
照準を定めてレンズを覗くと・・・

視野の円に目一杯大きく、すばるが入った。
こんなに大きいすばるは、初めてだ!
ケプラー式望遠鏡は、上下左右が逆さまの「倒立像」で見える。
(上は、そのイメージ画像)

「息をのむほど美しい」とは、これだ。
本当に、一人で見ているのが勿体無い。
誰かに教えたくて仕方ない。

そうだ。星の素晴らしさを絵本にしよう。
そう思った。
いつか、きっとね。








今夜は、しぶんぎ座流星群のピークです。












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by tobelune | 2019-01-03 18:21 | ロマンやね | Comments(0)

星降る夜

そうそう、うっかり書き忘れてました。ふたご座流星群のこと。
ご覧になりましたかー?


15日の午前2時半頃、夜空を見上げていました。
いつもの川辺です。
切れ切れの雲が少し浮かんでいましたが、概ね晴れです。
オリオンは南中を過ぎ、やや西に傾きかけていました。
「いつ見ても、オリオンはいいなあ。
 冬のダイアモンドは?
 シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲル・・・
 うんうん、くっきり!」

今宵は双眼鏡は持たず、肉眼で見るのみ。
寒いので、ダウンジャケットにニット帽、マフラーにレッグウォーマーとフル装備。
誰もいない夜に立ち尽くします。
「うん、すばるもあそこに、なんとなく見える気がする・・・」
と、静寂の中で、キラン⭐︎ と星が流れました。
アルデバランの左でした。
「まずは1個目、一瞬だったな。小さかった・・笑」

今度は、シリウスの横をキラン⭐︎
「2個目! 今のは明るい。いいぞ」

しばらくして、オリオンの右と左に、キラン⭐︎ キラン⭐︎
「3個、4個。おお、今夜はすごいかも?」

可笑しなもので、流れ星を見ると、もっともっと見たくなるんです。
次は、もっと明るいかも知れない。
もっと長く尾を引くかも知れない。
ドキドキが止まらない・・・


そうやって、なんと、45分間で9個の流れ星を見ました! 自己最高記録です。
5分に1個の割合ですね。(他にも数個、目の片隅を流れた気がしましたが、はっきり見ていないのは数に入れません)
もっと、ずっとずっと見ていたかったけど、だんだん体が冷えてきました。
「雲も出てきたし、帰ってお風呂に入るか・・」


実は、その30分ほど前に、とあるビルの屋上でも一つ、流れ星を見ていたのです。
なので合計で10個、見たことに。
こんなの初めてです。
これはもう、来年はいいことあるぞー!! わはは。



















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by tobelune | 2018-12-19 15:25 | ロマンやね | Comments(0)

35倍です!

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友人のiくんから、「10分で完成!組立天体望遠鏡」のことを教えてもらいました。
彼は中学の先生をしています。1年生にこの望遠鏡を作らせたところ、
スマホのカメラを当てて、月を撮影したりしていると・・・なるほど!
その手があったか!


早速、注文して取り寄せました。
15倍と35倍の2種類ありましたが、せっかくなので35倍にしました。
組み立てたのが、上の写真ですね。(もちろん、三脚は別です)
私は不器用なので10分で完成とは行かず、何度も説明を読み返しながら慎重に
作ったので、45分くらいかかったように思います。たはは。

で、ついに望遠鏡デビューしたわけです。
まず、上弦の月を見ました。地平線近い空に浮かんだオレンジがかった月でした。
ライフルの照準みたいなのを頼りに、月を視野に入るよう調整。
接眼レンズ部分をくるくる回してピントを合わせる。
と、見えました。なかなかに大きく見える! クレーターもわかる!!

オリオン座の三つ星の下、オリオン大星雲も見ました。
ぼうっとした光が広がる様子が見えました!
8倍の双眼鏡では、ここまで見えなかったので、感激です。
「スゲーな、組立望遠鏡!!」
子ども用の教材とはいえ、あなどれません。買ってよかった〜。笑


少なくとも、ガリレオが木星には4つの衛星があるのを発見した当時の望遠鏡より、
性能が上らしいです。(レンズを作る技術が格段に違うのでしょう)
こんな素晴らしいモノが、たったの2800円くらいなんだよ?!
ガリレオもびっくりだよ。

また、夜毎の楽しみが増えました。iくん、ありがとう。



















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by tobelune | 2018-12-17 12:24 | ロマンやね | Comments(0)

センス オブ ワンダー

夜7時頃。先ほどまで断続的に降っていた雨が止んだ。
今だとばかりに、自転車で近くのスーパーマーケットまで飛ばす。
食料とワインなど買って、「さあ、帰ろう」と自動ドアを出て、驚いた。

外は、嵐だった。
ものすごい風と豪雨。おまけに、雷がビカビカ。
「いつの間に・・?」
私の自転車は、暴風でなぎ倒されていた。

レジ袋を両手に下げたまま、立ち尽くした。
スーパーの中に引き返して、安全に待つべきだったかも知れない(大半の客は中に居る)。
しかし、このまま見ていたかった。
「せっかくのチャンスだ。嵐のすごさ、雷の恐さを間近で見たい!」

屋根があり雨に晒されないギリギリの所で、立っていた。
波状の雨が横に流れて、駐車場のクルマの屋根を叩く。煙るような雨。
空は絶え間なく光り、まるで花火大会のようだ。なんだかワクワクする。血が騒ぐ。

グァラグァラドーーン!!!
雷鳴の凄まじさに、一瞬ビクッと身が縮んだ。
怖い・・・昔の人が、あれを「神鳴り」と呼んで畏怖したのも分かる気がした。
そして、私はついに見た。灰色の空を走った太い稲妻。
「これを見たかったんだ」
もう、荷物を置いて雨の中に飛び出したい! そんな衝動にかられる。笑

と、買い物にきていた家族連れの小さな女の子が、ちょこちょこ出て来て。
お母さんが声をかける。
「傘もささないで、どこ行くのよ?」
「ためしに雨にぬれてみたい〜」
「なんでわざわざ、ぬれることがあるのよ? だめだめ」

お母さん、大雨の体験も面白いんだよ? 
傘をさすと、かえって危険だし。雷さまがいるし、風もつよいからね。
ずぶぬれになってもいいじゃん? やらせてみなよ?
と思うのは、無責任でしょうか?



結局40分くらい、立ち尽くしていたようだ。
やがて雷も大人しくなって、雨も小降りになってきたので、自転車起こして帰って来た。
そのあと、NHKニュースを見ていたら、
「東久留米市では、71ミリの雨を観測しました」とのことだった。




















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by tobelune | 2018-08-27 23:42 | ロマンやね | Comments(4)

天の川から宇宙の話

つづきです。
実はもうひとつ、初めて見たものがあって・・・
「夏の大三角」のデネブがある、白鳥座ですね。
「北十字星」ノーザンクロスとも呼ばれる通り、十字架の形をしています。
これを、この夜、初めてしっかりと確認出来たわけです。
(双眼鏡では、一度に入りきらないほど大きい星座でした)

そして、その周辺が、「天の川」です。
よく知らなかったのですが、天の川は冬より夏の方がくっきり見えるんだって。
なぜなら・・いや、これは説明が長くなるので、こちらでどうぞ。

はい、そういうわけで、夏こそ天の川なんですね。笑
うんうん。本当に奇麗でした。
そして、この天の川に、地球も私たちも属しているワケなんですね。



137億年前、ビッグバンにより誕生したという、この宇宙。
初めは、水素やヘリウムしかなかったんだそうです。
それらの核融合から最初の星が生れ、炭素や酸素が出来て、鉄なども出来て。
やがて、その星が爆発し、いろんな元素を宇宙にばらまいて。

星のカケラが巡りめぐって、私たちの太陽が50億年ほど前に生まれたのだそうです。
そして46億年前に地球が生まれました。
地球もまた、星のカケラが巡りめぐって出来た星。
つまりは、みんなみんな、星のカケラから生まれてきたのですよね。
私たちの体も元は同じです。
元々は、星のカケラであり、宇宙であるのです。

こんな話、変ですか?

星を見ることは、自分がどこから来たのかを知る、旅のようなものかも知れません。
なんて、かっこ良すぎでしたかね。てへへ。
この夜、星たちに魅せられてしまった私は、とうとう、二つめの双眼鏡を手に入れることを
決意したのでありました。





















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by tobelune | 2018-05-24 00:30 | ロマンやね | Comments(0)

ガリレオ衛星

つづきです。
5月20日午前2時30分頃、私が生まれて初めて見たもの、それは・・


今、夜空で一番光る星、木星。
微かに黄色く見える木星を双眼鏡で見つめているうちに気がついたのです。
すぐそばに、小さな小さな光る点があることに。
針の先でつついたようなのが。
それも二つ!
ひとつは、木星とくっつくくらいに近く。
もうひとつは、見た目で3mmほど離れて。
(木星自体、見た目で2mmくらいの感じです)

そう、それは木星の周りを回る衛星なのでした。
木星の衛星は現在69個あるとされていますが、中でも代表的なのが、特に大きい
「ガリレオ衛星」と呼ばれる4つです。
あのガリレオが、1610年に発見したらしく、木星に近い順で、
イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという名前がついています。

私が見たのは、イオとエウロパだったのかも。
なんだか感激です!
だって、ガリレオと同じ体験をしたわけですからね。
いやあ、すごいぞ。
エウロパには水があり、生物が存在する可能性もあるという話で。
ワクワクしません?

宇宙の神秘を感じることが出来たこの夜を、忘れることはないでしょう。


つづく



















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by tobelune | 2018-05-22 15:32 | ロマンやね | Comments(0)

 空好き、猫好き、星も好き。 絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話!


by tobelune