カテゴリ:えほん( 205 )

いっぽいっぽ 6

夕暮れ近い水色の空に、レモンみたいな月が白く浮かんでいました。

えほん会議の日です。
飯田橋のとある居酒屋にて、いつもの3人が集合。
ビールで乾杯、体あったまる生姜豆乳鍋なんてのをつつきながらの会議です(笑)。

当日までに、B5判の絵本を想定して、原寸大ラフを作りました。
ちゃんとタイトルもデザインして、絵の中に文章も打ち込んで。
絵本の形が見えて来て、テンション上がります。
コピーしたものを配りました。
みんなでそれを見ながら、読み合わせをします。

文章のリズムの良くない部分を少し直したり、
絵の足りない部分を指摘してもらって、その場で描き足したり。
「こういうキャラがいると面白いよね?」
「ここで、こんなこと、していてほしい」
というのをどんどん言い合って、場は白熱してまいります。

気がついたら、4時間が経っていました。
「もう、そんな時間?!」
なんか、あっという間でしたね。いっぱい飲んだし。

最後に編集構成のUさんが締めてくださいます。
「ラフは、これでOKといたしましょう。
私が、これを持って出版社に売り込みます。
それでは、(つまみの)エイヒレを手に持って・・・エイエイオー!」
「エイエイオー!!笑」


つづく



















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by tobelune | 2018-02-27 12:35 | えほん | Comments(0)

いっぽいっぽ 5

1月に開かれるはずだった絵本会議が、大雪のため延期。
2月8日になりました。
東京シティエアターミナル、いつものオープンカフェで、いつもの3人が集まりました。

作家のNさんが、新たに、主人公の女の子の「一人称バージョン」で、
テキストを作ってくださいました。
私も、ある場面の絵を描き直していましたので、それを一緒にして
3人で読み合わせをしたのです。

Uさんが、一場面ずつ、ていねいに文章を推敲して行きます。
その辺は、さすがに名編集長としての長いキャリアを持つUさん。
実に適切なアドバイスで、テキパキと文章が磨かれて行く。すごいです。
Nさんも、ここは、こんな気持ちで書いているので、こうであってほしい・・・
と、控えめながらも意見を述べます。
私は、見守るばかり。

ずいぶんシンプルなテキストになりました。
その分、絵の中に書き文字で小さく、キャラクターのセリフを書き込むことに。
マンガ的な手法ですね。
ちょっと面白いのではないかな?
いろんな所で、コショコショと、つぶやきが聞こえてくるような絵本です。

次回までに、今度は実物大でラフを作りたいなと考えています。
また一歩、絵本に近づいてきましたよ〜♪



絵本会議のあと、みんなで句会へと向かいます。
これがまた、すごい展開が待っていました。乞うご期待。笑

つづく




















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by tobelune | 2018-02-11 08:08 | えほん | Comments(2)

良き日かな

午前0時に流星を見た14日の午後。
私は、必死で絵本のラフを仕上げていました。
毎度のことながら、時間ギリギリ。やっと完成させて家を出たのが、3時。
いつもの東京シティエアターミナルに着いたのが、約束の4時でした。
が、提出するためにコピーをしなければならず、
コンビニを探してコピーして・・・で、20分余りも遅れてしまいました。

「いつもバタバタで、すみませ〜ん」とオープンカフェに駆け込む。
ラフのコピーを渡して、えほん会議が始まりました。
作家のNさん、編集のUさん、お二人と共にじっくり絵を見ていく・・・

と、どうでしょう。
お二人が、ページをめくるたびに、クスクス笑うのです。
一場面、一場面に、いろんな細かいギャグを散りばめているのでしたが、
「そんなに? ほんとにそんな面白いの?」と不思議に思うほど、笑ってくれる。

U「面白いですねえ、これ。時間かけて、隅々まで見たくなりますね」
N「あまり、文章での説明は、いらないかも・・(笑)」
U「いやあ、これは絶対売れますよ。年明け早々に、出版社に声かけましょう」
K「本当ですか? やったー。ありがとうございます!」

U「次は、Nさん。これに文章を付けて来てください」
N「はい」
K「あ、このページの歌も作ってください」
U「私が、読み聞かせのとき、ウクレレ付きで歌いますから(笑)」
N「出版のお祝い会で、歌をやりましょう♪」

もう出版が決まったような勢いで、話が弾みます。
なんて幸せな、夢みたいな時間でした。
流れ星のおかげでしょうか?

U「晶太さんは、表紙を描いて来てください」
そうでした。まだ表紙は出来ていませんでした。
それに、各キャラクター(とにかく、やたらたくさん登場します)も、
まだこれから、煮詰めていかなくてはいけません。
やることは一杯あります。

と言いつつ、ニマニマが止まりません。
そして、この直後の句会でも、すごいことが起こるのですが・・

つづく




















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by tobelune | 2017-12-16 14:14 | えほん | Comments(0)

いっぽいっぽ 4

絵本ラフ3号を配り、読み合わせが始まりました。
笑ってもらえた場面もありましたが、半分くらいは直しが入りました。

「半分も直された〜、ひい〜・・」と受け取るか、
「半分は認めてもらえたぜ、やった〜!」と喜ぶべきか。
正直、どっちの気持ちもあります。

でも、今回はぐっと大きく前進したと思います。
一歩前進どころか、二十歩くらい!
お二人からの細かい指摘を、ラフに赤鉛筆で書き込みました。
「ここは、コマ割りでも良い。こういうの、子どもが喜ぶよ」
「ここは、驚いた表情に」
「ここはアップで」
「2〜3歳児くらいの無邪気さで、お願いします」



会議が一段落で安心したとたん、食欲が出てきました。
さっきまで、何んにも喉を通らない感じだったのに(笑)。
緊張してると食べれないもんだね。
「よーし、飲むぞ」
トンカツに、ビールをグイグイ。
「ハイボールと、海鮮サラダもください!」

お店の最後の客になるまで、飲みました。
UさんもNさんも、いつになく酔っておられたようです。
絵本が形になってきて、みんな嬉しかったんだと思います。
「良いモノを作れば、必ず売れます。それは証明されています。
 何度もブラッシュアップして、良いモノにしましょう」

軽い高揚感に酔いながら、駅で別れたのでした。





















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by tobelune | 2017-09-27 15:24 | えほん | Comments(0)

いっぽいっぽ 3

めずらしく朝7時に起きました。
麦茶を飲んで、早々に机に向かいました。
例の絵本のラフ3号を、夕方までに完成させなくては・・・
5時からえほん会議があるのです。
まったく、いつもギリギリです(苦笑)。


今回は、大きめに描いてみたいと、見開きでA4サイズにしました。
iTunesで音楽をかけながら、鉛筆を走らせます。
鎌倉で見て来た古民家をイメージしながら描いて行きます。
扉の絵・・・縁側につながる畳の部屋に、ちゃぶ台があって。
5歳くらいの女の子が、おやつに枝豆を食べています。
その向こうには、初夏の明るい庭が見えています。
ふと気づくと、縁側に小さな手紙が置いてあって・・・
物語は、ここから始まります。


32ページのラフを書き上げたのが、3時半でした。
「よし! ギリギリ間に合うぞ」
急いで着替えます。
「きょうは暑そうだし、白のサッカー生地のシャツかな」
電車を乗り継ぎ、飯田橋へ。
とあるお店の一室で、えほん会議です。

作家のNさんと編集のUさんが揃って、生ビールで乾杯。
しばらく歓談のあと、いよいよ、コピーして来た絵本ラフを配ります。
ドキドキの瞬間。
はたして、面白いと言ってもらえるのか???

読み合わせが始まります・・・


つづく



















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by tobelune | 2017-09-26 14:39 | えほん | Comments(0)

いっぽいっぽ 2

例のひみつの絵本のラフ2号が、やっと出来上がりました。
本当に小さな鉛筆描きのサムネールなんですが、悩んで長い期間かかりました。
1号と、ずいぶん展開が違ってきています。

が、読み直すたびに、
「ここは構図が平凡すぎて、つまらないか・・」
「このキャラは、もっと個性的にならないかな?」
「パースが、めちゃくちゃだよな・・」
などと、直したい所だらけで・・・とても人に見せられない感じです。

ああ、こんなんじゃ全然ダメだ。いくらラフでも、ひどすぎる。
「もう少し大きめサイズで、描き直してみよう!」
と自分を叱咤激励。
なかなかですねー。

でも、良い傾向は見られます。
何かといえば・・・ようやく「本気モード」に入った感があるのです。
まず、道を歩いていても、キャラが道ばたに見えてくるようになったコト。
小さなヤツが、草影で何かしている姿が浮かんでくるのですね。
見えてくれば、これは、しめたものです。
背景の資料にするため、草むらをカメラで撮ったりしています。

舞台となる「レトロな民家」も、やはり雑誌の写真などではどうにもならず、
実際に見学させていただける古民家を探して、取材の許可も得ました。
今度、行ってきます。
そのうち報告できると思いますので、お楽しみに。

というわけで、絵本は一歩一歩、ゆるりと進みます。

つづく





















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by tobelune | 2017-09-13 14:41 | えほん | Comments(0)

いっぽいっぽ

先日、飯田橋で「えほん会議」がありました。
新たに描いた柔らかいタッチの水彩画を、作家さんに見て頂きました。
「いいですね。これは? 紙の名前?」
「そうです。アルシュは、最高級の水彩紙です」
他の水彩紙にも描いてみましたが、
やはり、アルシュでないと出ない柔らかさがあるのです。

今までのマンガ的な絵から脱して、
ある程度リアルでありながら、絵本的な柔らかさのある絵・・・
とても気に入ってくださいました。
(例によって、ここではまだ載せられませんけど)

これでまた、一歩進みました。



昨日は、資料を求めて古本屋さん廻りをしました。
絵本の舞台になる家を、「レトロな雰囲気のある民家にしたい」
との作家さんのご希望がありまして。
民家の資料を探しているところです。

インテリアや雑貨の本というのは、わりとあるのですが、(もちろん、それも大事です)
家そのものの本は、カタイ建築雑誌しか見つからず・・・
田舎暮しの本とか、ありそうなんだけどな?
資料探しは、まだまだ続きます。

一歩一歩、絵本作りは進む・・・




















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by tobelune | 2017-07-18 07:18 | えほん | Comments(0)

画家の名前

書店で「猫の絵本」を探していて、たまたま見つけたのがコレです。
絵が、とにかく良い。
主役?のトラ猫のにくたらしいような、ふてぶてしいような、
気ままな表情が何とも言えず・・・
ま、まてよ? この絵、どこかで見たような? 誰だっけ?
作者紹介を見て、「ああ、そうか、なるほど」と合点が行きました。

ずっと前に、犬の絵本「それはすごいな りっぱだね」とか、
猫の絵本「なにたべてるの?」とか、見ていました。
好きな絵でしたが、画家さんの名前を覚えられず、そのままになってしまいました。

LINEのスタンプで、水彩画タッチのとぼけたクマのキャラクターを見つけ、
可愛いのでよく使っていますが、これも彼女の絵でした。
その画家さんは、高橋和枝さんです。

やっと、アタマの中でいろんな絵がひとつにつながりました。
そしてやっと、心に刻み込まれたお名前です。
のびのびした水彩画、実に心地よいです。
もう、忘れません。ははは。

デビュー作の「くまくまちゃん」もぜひ読みたくて、注文したばかりです。






















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by tobelune | 2017-07-16 18:48 | えほん | Comments(0)

ちょっとうれしい話

「絵本を三冊、サイン入りで送ってほしい」
富山にいる息子からLINEメッセージが届きました。

彼は、富山市の駅前のホテル内にあるイタリアンのお店に勤めています。
異動になってから三ヶ月ですので、もう慣れた頃でしょう。
で、お店の人が絵本を買いたいと言ってくれてるとのことで。

どういう経緯だか・・・
ま、父親の話をしているうちに絵本の話になったのでしょう。
ありがたいことです。
息子よ、ありがとう。父ちゃんは、うれしいぞ。

もちろん、すぐに「あたしのサンドイッチ」を用意し、サインを入れました。
オマケに、オリジナル絵はがきセットも付けました。
一冊ずつ封筒に包み、まとめてレターパックで郵送しました。
もう、きょうあたり、着く頃かも。

喜んで頂けますように。

そんな風に言ってくださるということは、お店の人に可愛がられているのかな・・
と想像しています。よかったやんなあ。
本当にありがたいことです。




















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by tobelune | 2017-07-12 14:19 | えほん | Comments(0)

ラフでフラフラ 2

ここは、東京シティエアターミナルの喫茶店です。
一時間前に描き上げた絵本ラフを、途中のコンビニでコピーして来ました。
作家さん、編集さんに配って、読み合わせが始まります。



作家のNさんが、文章を音読してくださいました。
ラフを追いながら、
「あ、ここはちょっとアレンジして、文章とはちがっています」
など、私が説明しました。
ざっと読んでもらうと、自分でも欠点が見えてきます。
「始めの展開がどうしても長くなって、肝心の部分がページ数が少ないんですよね?
もっと早く、この場面を出したいのですが・・」
どうしても、言い訳になりがちの私でした。

編集のUさん、腕組みをして目を伏せて、考え込んでいます。
ドキドキドキ・・・
ややあって、Uさん、ゆっくりと言い聞かせるように、
「もしも、長新太さんが絵本のラフを描くとしたらですね・・・
こういう場面があったら面白いな、という絵から、とにかく描くのですね。
ストーリーは意識しなくていい。こんなの楽しいな、こんなの笑えるな・・
そういうのを一杯描く。その中から選んで並べていくと、
自然に一冊にまとまるのです・・・そういうやり方をしてみてください」
「このラフだと、ストーリーを追っているだけです。
説明になってしまって、あんまり面白くない。ここと、ここの場面は良い。
ここも良いけど、あとはダメです」

予想はしていましたが、手厳しいです。

「どんな場面があると楽しいか、みんなで出し合いましょう」
と、三人でアイデアを話し合いました。
こういう会議は、やっていて面白い。話が弾みます。
一人では思いも寄らないアイデアが、次々に出されます。
「5歳のコだから、机もこんな高いのでなく、低い、お絵かきする感じの机で」
「みんな並んで、□□□してるのって、可愛いですよね?」
「こういう所に混じってたりする」「あ、なるほど!」
「もっとアップの絵がほしい」
「外へ出て行くのも、いいかも知れないなあ」

お二人さん、さすがです。ぐんぐん良くなる気がします。
コレが、絵本作りの醍醐味ってものですね。
余談ですが、キャラクターを粘土で立体化したモノを、お二人に差し上げました。
とても喜んでもらえて、さっそくケイタイで写真撮ったりして。
こっちもうれしくなりました。

絵本会議のあと、ひきつづき、句会の会場へと向かったのでした。





















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by tobelune | 2017-06-10 07:03 | えほん | Comments(0)

 空好き、猫好き・・・絵本画家 久保晶太の日常と制作ウラ話!


by tobelune